歯肉が完全に治るまでには、まだ数週間かかるでしょう。
手術中・手術後もほとんど痛みはありません。
しかし術後、消毒に来院していただかねばなりませんし、お薬もきっちりとお飲みいただく必要があります。
また、歯肉が良い状態になった後の歯磨きも大切ですね。
定期検診に来ていただき、健康な歯肉を維持しています。
最初の状態と比べてみてください。
さらに1週間がたちました。
手術から2週間目です。
1週間がたちました。
糸を取りましょう。
吸収性の糸と、非吸収性の糸を使って、移植する歯肉を固定します。
採取した歯肉を、移植する部位に合わせてみます。
この大きさでよいでしょう。
剥離した部分を、人工真皮で覆い、糸できっちり留めておきます。
必要な大きさを、正確に測り、歯肉を剝離します。
次に、上の顎の歯肉の準備です。
採取部位を決め、麻酔をします。
骨膜という骨の表面を覆っている薄い膜を骨上に残して、歯肉だけをめくります。
移植が必要な部分の歯肉を切開します。
右写真の、後ろから2番目と3番目の歯の根元の歯肉が、歯に迫っていますね。
頬を動かすたびに、歯周ポケットが開きます。
上の顎から歯肉を取ってきて、移殖します。
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兵庫県三田市つつじヶ丘北2-2-6 (079)568-0005
注:以下の外科処置に関する説明用写真は、歯肉を剝離したり、出血している写真もあります。
それらが不快に感じるかたは、ご覧にならないようお願いいたします。
遊離歯肉移植術
歯は骨に刺さった形で、立っています。
その骨には歯肉が被さっています。
歯肉は、骨にピッチリと付いた歯肉(付着歯肉)と骨とはピッチリつかず頬などが動くと一緒に動く歯肉(遊離歯肉)とがあります。
歯の周りには歯周ポケットがありますが、歯周ポケットを作っている歯肉が遊離歯肉だと、ポケットの口がほほを動かすたびに、パカパカと動き、歯周ポケット内によごれが入りやすくなってしまいます。
つまり歯の周りに十分な付着歯肉があるほうが、歯ぐきの健康を維持するためには有利となるのです。
そこで付着歯肉の少ない歯には、付着歯肉を移殖する必要になるのです。
これが遊離歯肉移植術です。
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