手術する歯の被せをはずしました。
右写真の、後ろから3番目の歯の歯周ポケットが7mmほどあります。
歯の全周の歯周ポケットが深いわけではなかったので、GTRすることになりました。
やはり、大きく骨が無くなっていました。
幼弱な骨様の組織ができていました。
この組織が、硬い骨になっていくのを待たねばなりませんが、成功しました。
歯ぐきを戻して、傷の治りを待ちます。
膜が見えています。
ピンをはずしました。
歯ぐきを戻します。
当然、奥の歯ぐきも戻します。
二カ月程度待ってもらいました。
いよいよ埋め込んである、膜の除去です。
骨はできているでしょうか?
骨のなくなっている部分を覆うように、ゴアテックスメンブレーンをカットして試適しています。
灰色の線のようなものは、チタンの補強線です。
カンナのような器具で、骨を採ってきました
このあたりまで、
骨ができてきています。
2週間後の歯ぐきです。
きれいな状態です。
この状態で、一カ月以上待ちます。
試適した、膜をはずし、採取した骨を埋め込みます。
骨を採ってくる部分を、歯肉剝離しました。
一番奥の部分です。
大きく骨が無くなっていることが予測されますので、
①代用骨
②他家骨(他の人の骨)
③自家骨
のどれかを準備しなければなりません。
この患者さんは、③自家骨移植をご希望されました。
一番奥の歯の、その奥の骨を採取することになりました
注:以下の外科処置に関する説明用写真は、歯肉を剝離したり、出血している写真もあります。
それらが不快に感じるかたは、ご覧にならないようお願いいたします。
http://sugimoto-dental.net
兵庫県三田市つつじヶ丘北2-2-6 (079)568-0005
その上にゴアテックスメンブレーンを、テント状に置き、押しピンのようなもので膜を止めます。
GTR (骨誘導再生法)
歯周炎は俗に歯槽膿漏と呼ばれていますが、歯を支えている骨が炎症によって、吸収してしまう病気です。
多くの場合、磨き残しが原因で、歯肉に炎症がおこり、その炎症が骨に波及するものです。
(骨の吸収は、歯肉の炎症からだけではなく、特定の歯に強い力が絶えずかかっている場合にも起こります。これを咬合性外傷と言い、歯周炎でもないのに、歯が動揺してきたりします。)
一般に、歯周炎で吸収した骨は、そのままの状態では再生はしません。
GTRは、そのままでは再生しない骨を再生させていく術式です。
その方法は
まず、歯石除去などの歯周初期治療を行った後、歯肉を剝離し骨を露出させ、骨面をきれいにします。
次にゴアテックスメンブレーンと呼ばれる、小さな紙状の膜をテント状に骨の上に固定します。
歯肉をこのテント状の膜の上に戻し、一カ月以上待ちます。
後再び歯肉を剝離し膜を取り除きます。
この状態で、テント内面に幼弱な骨ができており、その幼弱な骨がかたい骨になるまで数か月間待つというものです。
手術の時、テント内面に人工の骨や自家骨を塡入することもあります。
糸を抜いて、歯に仮歯を装着し、歯ぐきの治るのを待ちます。
骨のなくなっている所をあらかじめ、診断し、歯肉を切開しました
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