杉本歯科医院

チョット一言

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医院の風防室に、葉っぱがハート形の若い木が植木鉢に植わって置いてあります。
「ピッパラ」(学名:Ficus religiosa)という木です。
別名を「菩提樹」といいます。
覚りを開くことを「菩提」を開くともいい、お釈迦様がこの「ピッパラ」の木の下で覚りを開いたので、菩提樹と呼ばれます。
菩提樹は大きく分けて3種類あります。
一種類は「西洋菩提樹」(学名:Tilia x europaea) もう一種は「日本菩提樹」(学名:Tilia miqueliana) それとインド原産の菩提樹です。
西洋菩提樹はシューベルトの菩提樹という歌もあり(Der Lindenbaum リンデンバウム)有名ですね。これはヨーロッパ原産です。
俗に日本菩提樹(和名は菩提樹)と呼ばれているのは中国原産です。
この二種類は「シナノキ科」に属し、花が咲きます。日本のお寺によく植えられている菩提樹はこの日本菩提樹です。
もう一種類はインド原産の菩提樹ですが、これも大きく分けて「インド菩提樹」と「ベンガル菩提樹」(学名:Ficus benghalensis)が有ります。
この種はクワ科のイチジク属ですので、花は咲きません。イチジクを「無花果」と漢字で書くように、花が咲かずにいきなり実ができます。
ベンガル菩提樹の方は日本でも見ることはできます。
別名「ガジュマル」 沖縄地方で見られますよね。
しかし、インド菩提樹の方はあまり見られません。
本州では気候的に露地で生育しないのです。

お釈迦様が覚りを開いたと言われるのはこのインド菩提樹の樹の下ですから、仏教の聖樹は日本ではほとんど見ることができないということです。

日本のお寺で「この木が菩提樹です。お釈迦様が覚りを開いたのはこの木の下です」というご説明を受けたら、
「花はいつごろ咲きますか」と聞いて
「○○頃です」とお答えなら・・・・・
逆に「お釈迦様の菩提樹は日本では生育しないのです。ですからこの樹は、昔 葉っぱの形がよく似た物を中国から輸入したものなのです。それほどお釈迦様のことをお慕いしていたのですね」とご説明くだされば、しみじみとその樹を見れたかもしれません。

知らないということは恥ではないです。
誤った知識を頭に入れ込んでしまうことも良くある話ですね。
でもプロフェッショナルが、知っていながら誤った情報を他の人にお伝えするのはよくない事ですね。

歯科の診療をしておりましても、誤りなく歯科の情報を患者の皆様にお伝えできるよう、また正確で丁寧な治療がご提供できるよう、心をこめて診療しようと思っています。
もしその気持ちが萎えてしまうような時期が来たならば、歯科医を引退しようと思っています。
(老苦は誰も避けえないものですからね)


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菩 提 樹

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今月は私が担当です

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