三田市の歯医者「杉本歯科医院」チョット一言　変なカレンダー

診療室の隅っこにパソコンとデスクが置いてあります。
CTの画像解析したり、お口の写真を保存したり、手紙を書いたりするスペースです。
そのデスクの横にカレンダーが掛っています。
写真付きの、二カ月に一度めくるタイプのものです。
7・8月の写真はフランスはオートザルプのひまわり畑です。
ひまわりは何百本もありそうで、大きな緑の葉っぱが大地にも見えるくらいに広がり、その上に焦げ茶色の種になる部分と明るい黄色の花びらが、見事なコントラストを見せています。
・・・・・でもちょっと変なんです。
大抵のひまわり畑の写真は、青い抜けるような空！　場合によってはその青い空にぽっかりとした雲も映っているかもしれません、そんなバック（背景）を期待するのですが、カレンダーの写真は違うのです。
まるで中国の山水画の山々。
濃紺の山々は霧にかすんだようで、およそひまわり畑とは合いません。
？？？？？
そんな時、つい見たくなるのは、次のページです。
9・10月の写真は？
赤茶けた山に紅葉、青い空に黒い雲、その景色が鏡のような湖に映っている写真です。
色合いが変？　
ふつうは綺麗な湖なんぞに映る美しい景色というところですが、この写真は違う。
景色全面が川面に映り、上下のずれが無いので上下のどちらが元の景色でどちらが水に映っているか分からないのです。
？？？？？
11・12月は？
川岸に枯れた木が並び、全体青みがかった朝霧が立ち込める幻想的な写真（見方によってはホラー映画の一シーン）
そこに柿色がかった不定円が力なく映っている写真です。
多分太陽なのでしょうけれど、色が合わない。
？？？？？
期待を裏切る写真というか、部分部分は綺麗なのに、全体を見ると何か合わない写真ばかりです。

診療していますと、患者さんが持っている雰囲気と、口の中を一見しただけで大体のお口の中の様子が解ります。
そしてその状態から治療結果も予想できます。
もちろんレントゲン写真を撮ったり、検査をしたりして、正確なお口の中の状態を把握はするのですが。
歯磨きの状態や、虫歯の本数、虫歯の放置度合い。
歯の着色度合い等から来るその人が持っているお口のオーラとでもいうのでしょうか、そのような物から予想できるのです。
大体はずれることはありません。
しかし中にはそれらの予想を全く裏切られる方もおられます。
治療に消極的な事をおっしゃていたのに、こつこつと治療に通われ、とうとう全部の虫歯を治しきった人とか、今まで歯を磨いたことが有るの？　と疑いたくなるような方が、最後には綺麗な口腔環境を手に入れられて、治療終了される方などです。
ひまわり畑のバックが山水画であったりするような感じです。
毎日の診療の中で、いろいろな方とお会いするわけですが、ひまわり畑のバックが青い空の方は多いです。
そんな時は、私なりに納得しながら治療を進めていくのですが、バックが山水画の方は、良きにつけ悪しきにつけ、期待を裏切られながら治療を進めていきます。
今日の患者さんはどんな方だろうか。
青い空だろうかそれとも山水画だろうか。
色々考えながら治療しているんですよ。
あなたはどんな絵柄を持った方ですか？
明日お会いしましょう！