三田市の歯医者「杉本歯科医院」チョット一言　出会い「一期一会」

今年は「１，０００円高速」それに加え秋の大型連休「シルバーウィーク」というものが登場したことで、出かけられた方も、多かったことでしょう。
連休と聞くと「どこかへ行きたいなあ」と旅行のことばかり考えてしまう私です。
そうはいっても、豪華に海外旅行なんて行けません。
一泊か二泊程度の国内旅行を楽しんでいます。
旅の楽しみといえばやはり観光、美味しい食事だと思いますが、人との出会い「一期一会」もその一つではないでしょうか。
この夏、ある温泉に泊まった時のことです。
貧乏性の私は朝風呂に入るのが、旅館においてのノルマの一つであり、その日もいつものように、朝食前にお風呂につかりに行きました。
そこの温泉は他でもよくあると思いますが、前日と男女の風呂が入れ替わるシステムになっていました。
私は、のれんを「女風呂、女風呂」と何度も確認しながらくぐり、そして主人が言っていた
「俺らが昨日入った風呂には金のしゃちほこがあったで。それが目印や」
という言葉を思い出しながら、脱衣場に入りました。
風呂場からぽちゃーんと音がしていたので、風呂の方には誰かいるんだなと思いました。
脱衣場とふろの仕切りはガラス張りだったのでくもってはいるものの、風呂の様子がなんとなく見えて、向こうの方に金のしゃちほこがあったので、よかったちゃんとあるわーとほっとしました。
ところが服を脱いで、さあ入ろうとした時、よく、よーく見てみると、金のしゃちほこのそばに短髪で、広い背中の人が風呂につかっているではありませんか。
（えー何で？　男の人やん。　誰が間違えてるん？　私か？　いや、違う、違う）
と思っているところへ、６０才前後の女性が脱衣場へ入ってこられました。
私はその人に託すように、
「男の人が入っているんです」
と言いました。
（後はまかせる！　私は裸やから身動きとれへんねん）　と
心の中で叫びました。
その方はすぐに男性のところへ行き、伝えてくれました。
男性は衣服をつかんで、逃げるようにその場を去っていきました。
あー　よかった。
突然運命協同体となった私たちはその後同じ方面から来ている事もわかり、すっかり意気投合しました。
ここに到着するまでの高速の込み具合などについて話が盛り上がりました。
暫し、風呂につかりながら会話を楽しみました。
いつもとは違った朝風呂タイムとなったわけです。
「それではお気を付けて。お先に上がります」
と、その方とは別れました。
とんだハプニングであったが、思い出に残る旅となりました。
皆さんも風呂場を間違えないようにして下さいね。

あー　また旅行に行きたくなってきた。
見知らぬあなた様、もし旅先でお会いしました際には、どうぞよろしくお願いいたします。